リコリスの花

[これは 2021/12/27 22:54:04 +0900 の版です。最新版はこちらです。]

さっきから聞こえる人の悪口だって

自分の事みたいに聞こえてくる


誰が悪いわけじゃないのに気を使って

八方美人だなんて 言葉がきっとお似合いだろうね


目を閉じる その時に

思い浮かぶ 過去のジレンマを

振り払えずに 明日も生きる


変わってる?嫌われてる?

意味のない 想像

タイムカードみたいに切れれば いいのに


なんのために生まれて

なんのために生きるか

そんな歌詞でさえ 大人になると沁みるの

ガラス玉 みたいに透明になって

誰の邪魔もせずに ただそこで 息をしたいだけ


日の暮れに ひとりぼっち の彼岸の花

それが綺麗なんて 思いながら 見つめてしまう

手のように 伸びてくる その花弁を

そっと摘み取って走り出した 当てもなく


きっとこの花と 重ねているんだ 私のこの気持ちは

1人になりたいのに孤独になりたくはない

そんな矛盾も好きでありたいと



茜空 沈む日の その中に 色んな赤。

過去に見た その景色が 鮮やかに 甘く 香る花のように



巾着の 田に敷かれた 赫い絨毯 心の揺れる 音を感じた いつの日か

手を引かれて 歩いていた 思い出の 花は


去り際に見える赤、その色に暖かさを感じるの


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