{title:例えばヒロ、お前がそうだったように} {subtitle:歌・作詞・作曲：竹原ピストル} {c:BPM=146 4/4拍子 -：4分音符} [N.C.]例えばヒロ、お前がそうだったように [C]----|----|[F]----|----|[Am]----|----|[G]----|----| [C]----|----|[F]----|----|[Am]----|----|[G]----|[Am]--[G]--| [C]ほうっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない。 [F]ほうっておいたらかなしいぐらいかなしいことがない。 陽の[Am]光は星の裏っかわからぬるっと現われて、 諸々の影を[G]線にして、点にして、また線にして、また星の裏っかわにぬるっと消えていく。 [C]これは日々なんかじゃない。[F]ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 [Am]根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。目が[G]眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 消し忘れた[F]タバコの煙のようなゆらついた眼差しの青年が、 俺の[Am]視界をゆらゆらと横切って行く。 睡眠薬たらふく[F]食らって勝手にくたばりやがったヒロ、お前にそっくりで、 [G]あぶねーあぶねー、反射的に[Am]殴りそうに[G]なったよ。 [C]そーいや[G]こない[F]だ、お[C]前の親父(お[G]やじ)か[F]ら [C]電話が[G]あった[F]よ。[C]出なかっ[G]たけど[F]な。[N.C.]めんどくせーよ、ばかやろ。 [C]街は眠らない。[F]だからこっちが目を閉じるしかないんだ。 [Am]街に静寂はない。だからこっちが[G]耳を塞ぐしかないんだ。 新しいものが生み出され、[C]新しかったものが古くなり、 古かったものが忘れ去られ、[F]た、と思ったらくるんとバック転して、 古かったものが[Am]今一度新しいとされたりして、 挙げ句の果てには古かったものを[G]わざわざ新しく生み出し始めたりなんかして。。。 [C]これは時代なんかじゃない。[F]ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 [Am]根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。目が[G]眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 背筋と[F]根性を直角にひん曲げてパソコンの画面を覗き込む。 人の[Am]悪口を言って楽しんだり、人の悪口を言っている人の悪口を言って楽しんだり。 [F]表面温度0℃、湿度0％、[Am]ただひたすらにひたすらな記号の連続、応酬、雨あられ。 [F]世界のどこの誰とでも繋がっているようでいて、[Am]世界のどこの誰とも繋がっていない。 [F]収縮するも無限、膨張するも無限、[Am]輪郭が欠落した空間。良し悪しではないけれど、 そこへ[F]いくとヒロ、お前は拒食過食でときには極端に[Am]縮んだり、ときには極端に膨らんだりしながらも、 '[F]ここしか居場所がないんです。'なんてクソみたいなセリフを[Am]真顔で垂れ流しながらも、 'ライブハウス'という[F]この世で最も窮屈な空間の中で、 ありとあらゆる[Am]輪郭にがんじがらめにされながらも、 しかし、正真[F]正銘の意味合いにおいて、 世界のどこの誰とでも繋がってい[G]こうとしていたのかもしれねーよな。 [C]さておき、[G]お前(ま[F]え)、[C]この世で[G]最[F]も [C]この世で[G]最[F]も [C]この世で[G]最[F]も [N.C.]金髪が似合わなかったよな。 [C]綴りようのない切実を切実という。[F]綴れる程度の切実は切実とはいわない。 [Am]全ては、'切実'でしか変えることができない。 だから例えば、[G]歌で世界を変えることはできない。歌で人を変えることはできない。 [C]世界を変えることができるのは、[F]世界が抱く綴りようのない切実だけ。 [Am]人を変えることができるのは、人が抱く[G]綴りようのない切実だけ。 [C]マスクをつけよう。風邪の予防の為に。[F]喉の保湿の為に。 何より、[Am]自分が吐き出す言葉の胡散臭さを噛み締める為に。[G]あー、臭えったらありゃしねぇ。 [C]これは歌なんかじゃない。[F]ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎ[Am]バールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。目が[F]眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 俺もやってみたいん[F]ですけど、余ってるギターありますか？って言ってきたお前と、 やって[Am]みろよって、余ってたギターをあげた俺。 あの時の俺とお[F]前以上に暇で愚かな人間っつったら、 軽々[Am]しいことこの上なく、サークルのりでお祭り騒ぎ、 [F]原発賛成反対云々かんぬんケンケンガクガクーわーわー[Am]きゃーきゃー やってるやつらぐらいのもんだろうな。 [F]哀しいかな、消えてなくなって欲しいやつっているな。 [Am]俺も誰かにそう思われていることだろう。 そこへいくとヒロ、[F]お前はあくまで俺的には、ギリギリ、[Am]あくまでほんとにギリッギリ、 [F]消えてなくなって欲しくない、まあ、[G]そーだな。。友達だったぜー。 [C]お前のライブ、見てみたかったなぁ。[G]最前列でヤジってやったのになぁ。 [C]お前のライブ、見てみたかったなぁ。お前も[G]歌うたいになればよかったのになぁ。 持ち時間[C]30分なら30分。1時間なら1時間。3時間なら3時間。[G]それが歌うたいの寿命なんだ。 わざわざ自ら、[C]わざわざ永遠にくたばるまでもなく、毎日、[G]毎回くたばることができて、 そして何より、[C]毎日、毎回生まれ変わることができる、 なんとも[G]自分勝手で都合のいい存在なんだ。 [C]そーいや、[G]お前[F]にあげたギターを[C]サトシっ[G]てやつ[F]が持ってったぞ。 お[C]前のツ[G]レだっ[F]て言っていたけど[C]本当(ほ[G]んとう)[F]か？[N.C.]嘘なら呪い殺せ。 [C]----|----|[F]----|----|[Am]----|----|[G]----|----| [C]----|----|[F]----|----|[Am]----|----|[G]----|[Am]--[G]--| [C]ほっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない。 [F]ほうっておいたらかなしいぐらいかなしいことがない。 陽の[Am]光は星の裏っかわからぬるっと現われて、 諸々の影を[G]線にして、点にして、また線にして、また星の裏っかわにぬるっと消えていく。 [C]これは日々なんかじゃない。[F]ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。 根こそぎ[Am]バールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。目が[G]眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。 生き[F]たいとか、死にたいとか。そんなことはときに、あくまで[Am]ときに、どっちでもいいような気がするんだ。 そんなことより、[F]生きたいなら生きたいなりに、[G]死にたいなら死にたいなりに、 [C]ちゃんと人間(に[G]んげん)[F]か？[C]ちゃんと人間(に[G]んげん)[F]か？ [C]目が眩(く[G]ら)むほ[F]ど、[C]真っ赤に[G]真っ赤[F]に、 [C]ちゃんと人間[F]か？ [C]ちゃんと人間[F]か？ [C]ちゃんと人間[F]か？ [C]ちゃんと人間[F]か？ [N.C.]例えばヒロ、お前がそうだったように