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彼女が魔女になった理由

作詞・作曲:Revo/歌:Sound Horizon

"-"=8分音符

4分音符=74


(3/4)F#m-- -- -E#-|E-- -- -D#-|

 「何故です、何故この子を侯爵家(こうはくけ)の世継ぎとして認めてくださらないのです」

D-- -- --|E-- -- -G#m-|

 「その話なら終わったはずだ」「妾腹(めかけばら)だから……いえ、この子の体が不自由だか…」

F#m-- -- -E#-|E-- -- -D#-|

 「くどいぞ、アンネリーゼ」「でも……ごめんなさい、すべては

D-- -- -D/A-|C#-- -- --|-- -- --|

 母が、あなたをそんな風に生んだ、この母が悪い―」

 「くどいと言っている!」

 「あぁ…」


(6/8)F#---E---|D---C#m-5---|Bm---A---|G#m-5---C#---|

 「アンネリーゼ、あなたの気持ちは痛いほど分かる。それでも私は、あなたを許さない―」


F#m--- ---|C#m--- ---|D---E7---|A--- ---|

 坊や(メル) 光を知らないアナタは 視力と

Bm/G#---C#7---|F#m--G#m-5-A---|G#m7--- ---|C#--- ---|

 いう その概念自体 解らなかった

F#m--- ---|C#m--- ---|D---E7---|A---F#---|

 坊や(メル) 背中に抱きつきアナタは 「おかあさん(メッティ)。

D---E---|AM7---DM7---|G#--- ---|C#sus4---C#---|

 ひかり、あったかいね」と 無邪気に笑った 嗚呼 


(4/4)D#m--Dm-5--C#--Cm-5--|B----A#7----|

 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい アナタを産んだのは

D#m--Dm-5--C#--G#/C--|BM7----A#7----|

 私です 私です 罪深い《私》で


4分音符=148

N.C.(2/4)-- --|

 す……


(6/4)D#m---- ---- ----|A#m---- ---- ----|

B---- ---- ----|Dm---- ---- ----|

 「くしゅんっ」「寒くない、メル?」「うん」

D#m---- ---- ----|A#m---- ---- ----|

 『母にして姉であり、断罪者にして贖罪者(しょくざいしゃ)であった。

B---- ---- ----|Dm---- ---- ----|

 Therese von Ludowing(テレーゼ フォン ルードヴィング)の知られざる物語…。』


(4/4)D#m---- ---A#m-|---- >->-|B---- ---C#-|---- >-Dm-5>-|

 森に移り住み 贖罪(しょくざい)の日々を

D#m---- ---A#m-|---- >->-|B---- ---F#-|---- >-E#dim>-|

 薬草集めて 煎じてみたり

D#m---- ---A#m-|---- >->-|B---- ---C#-|---- >-Dm-5>-|

 神に祈っても 届きはしないし

D#m---- ---A#m-|---- >->-|B---C#- --D#m--|---- ----|

 罪を抱きしめて 祈れやしない せめて


B---- ----|A#m---- ----|G#m---- ----|F#---- ----|

 あの子の為に 出来得(う)る限りの全てを

D---- ----|C#m---- ----|B---- ----|A#----A#7----|

 遣(や)りもしないで 唯 嘆いて等(など)いられないわ


D#m---- ----|B---- ----|C#---- ----|A#m----A#----|

B---- ----|G#---- ----|A#sus4---- ---A#-|---- ----|


D#m---- ----|BM7---- ----|C#---- ----|A#m----A#----|

 『―傷を癒し、病を治し、 時には冬に傾きかけた赤子をも取り上げた、

B---- ----|G#---- ----|

 森に住む賢い女の噂は、

A#sus4---A#- --A#sus4--|-A#---A#sus4--A#--|

 何刻(いつ)しか千里を駈け廻り、

Csus4---C- --Csus4--|-C---Csus4--C-Dm-|

 皮肉な運命を導く事となる……。』「ハイヤー!」


Dm---- ----|A#M7---- ----|C7---- ----|E#----A----|

 その夜 駈け込んで来たのは お忍びの侯妃(こうひ)で

  「この子はまだ死んでなどおりません!私には…私にはわかるのです!  何故なら」

A#M7---- ----|E#---- ----|G---- ----|A7---- ----|

 月の無い闇の中を 希望の灯(あか)りを信じ 髪を

  「さっきまであんなに元気だったんですもの…。私は認めませんわ! 将来は必ずや」

Dm---- ----|A#M7---- ----|C7---- ----|E#----A----|

 振り乱す 母を奔(はし)らせたのは 訳ありの侯女(こうじょ)で

  「美人になるはずの子です。私の娘ですもの。 帝国中の殿方が放っておきませんわ。」

A#M7---- ----|E#---- ----|G---- ----|A---A7- --A#dim/A--|

 抱きしめた腕の中で もう息をしていなかった その

  「困りましたわ。ふふ。 いえ、」

Dm7---C- ---A#M7-|---Am7- ----|Gm---Am7- --A#M7--|---- ----|

 幼子(おさなご)を託して 妃(ひ)は泣き崩れた……

 「そんなことどうでもよいのです。生きてさえ! 生きてさえ……いてくれれば……」


Am---- ----Gdim/A---- ----|

 「ソフィ様、お気を強くお持ちください。賢者殿を信じましょう。」


Dm---- ----|A#M7---- ----C---- ----|E#----A7----|

A#M7---- ----|E#---- ----|G---- ----|A7---- ----|

Dm---- ----|A#M7---- ----C---- ----|E#----A7----|

A#M7---- ----|E#---- ----|G---- ----|A7---- ----|


Dm7---C- ---A#M7-|---Am7- ----|

 『救われる命があれば、

Gm---Am7- --A#M7--|

 奪われる命がある。

---- ----|---- ----|---- ----|---- ----|

 それを因果応報と切り捨てても良いのだろうか……。』


Gm---- ----|---- ----|Em---- ----|---- ----|

 Horst du mich, du stehent?(ホルスト ドゥ ミヒ ドゥ シュテーエント)

Gm---- ----|---- ----|Bm---- --Bm-C#-|D--C#--Bm--A--|

 dann kann mir du glauben....grab mich aus...!(ダン カン ミア ドゥ グラオベン グラーブ ミヒ アウス)

G---- --G-A-|A#---- --A#-C-|

C#---- --C#-D#-|E----G----|N.C.-G#-D#-F#-C#-F#-A-E-|


C#m---- ----|---- ----|A---- ---B-|---- ----|

 とても不思議な出来事によって

C#m---- ----|---- ----|A---- ---B-|---- ----|

 息子は光を手に入れたけど

C#m---- ----|---- ----|A---- ---B-|---- ----|

 それが果たして幸福(しあわせ)なことだったのか

C#m---- ----|---- ----|A---- ---B-|---- ----|

 今となっては善(よ)く判らない……


C#m---- ----|---- ----|F#9---- ----|---- ----|

D---- ----|---- ----|C#m---- ----|---- ----|---- ----|---- ----|


(6/4)E---- ---- ----|---- ---- ----|E---- ---- ----|---- ---- ----|

 「Turingen(テューリンゲン〉の魔女だって、怖いね兄ちゃん。」

E---- ---- ----|---- ---- ----|

 「あぁ…いい子にしてないと―…魔女に食べられちゃうぞ!」

(4/4)Am---- ----|---- ----|G#dim---- ----|-->- -->-|

 ah…ah…Opferung(オプフェルンク)

 「ひいっ!」「あはは」


Am---- ----|G---- ----|E#---- ----|C---- ----|

 一度は冬に抱かれた

E#---- ----|C---- ----|Bm7---- ----|E7---- ----|

 愛しい可愛い私の坊や

Am---- ----|G---- ----|E#---- ----|C---- ----|

 生きて春の陽射(ひざ)しの中で

 「主を重んじれば恩情を! 異端には業火をもって報いねばならん!」

E#---- ----|C---- ----|Bm7-5---- ----|E7---- ----|

 笑って欲しいと願った母の

 「さあ諸君!魔女をもって鉄槌を!」「鉄槌を!」


4分音符=150

Am---- ----|G#m-5---- ----|G---- ----|F#m-5---- ----|

 想いも今や 唯 虚しく

4分音符=152

E#---- ----|C---- ----|D---- ----|Eaug----E----|

 束の間の陽光(ひかり)さえ 戯れに 奪われてしまった


Bm---- -A#m-5---|Bm---- -C#m-5---|D---- -C#m-5---|D---- -D#m-5---|

 観よ 嗚呼 この喜劇を ならば私

 (Die...Opferung(ディー オプフェルンク)) (Ah...Opferung)

Em---- -D#m-5---|Em---- -E#m-5---|F#sus4---- ----|F#---- ----|

 は 世界を呪う本物 の《魔女》に……

 (Ah...Opferung) (Ah...Ah...Opferung)

F#sus4---- ----|F#---- ----|

 ( Ah...Ah... )

 

G#sus4---- ----|G#madd9---- ----|G#m---- ----|G#m---- ----|---- ----|---- ----||

  「アハハハハハ―… アアアァァー!!」