例えばヒロ、お前がそうだったように

歌・作詞・作曲:竹原ピストル

[これは 2014/01/13 17:17:09 +0900 の版です。最新版はこちらです。]

例えばヒロ、お前がそうだったように

C F Am G C F Am G

Cほっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない Fほっておいたらかなしいくらいかなしいことがない

Am陽の光は星の裏っかわからぬるっと現れて 諸々の影をG線にして 点にして また線にして また星の裏っかわにぬるっと消えていく

Cこれは日々なんかじゃない Fぐずぐずぐずついたかさぶただよ Am根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ G目が眩むほど 真っ赤な真っ赤な鮮血だ

消し忘れたFタバコの煙のようなゆらついた眼差しの少年が Am俺の視界をゆらゆらと横切っていく 睡眠薬たらふくF食らって勝手にくたばったヒロ おまえにそっくりで Gあぶねーあぶねー 反射的に殴りそうになったよ

CそーいやGこないFCおまえのG親父かFら C電話がGあったFC出なかったかっGたけどFな めんどくせーよバカヤロウ


C街は眠らないFだから こっちが目を閉じるしかないんだ Am街に静寂はない だから Gこっちが耳を塞ぐしかないんだ

新しいものが生み出さCれ 新しかったものが古くなり 古かったものが忘れ去らFれた と思ったらくるんとバック転して古かったものが今一度Am新しいとされたりして 挙げ句の果てにはG古かったものをわざわざ新しく生み出し始めたりなんかして

Cこれは時代なんかじゃない Fぐずぐずぐずついたかさぶただよ Am根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ G目が眩むほど 真っ赤な真っ赤な鮮血だ

背筋とF根性を直角にひん曲げてパソコンの画面を覗き込む 人のAm悪口を言って楽しんだり 人の悪口を言ってる人の悪口を言って楽しんだりF表面温度0℃  湿度0% Amただひたすらにひたすらな記号の連続 応酬 雨あられ 

F世界のどこの誰とでも繋がっているようでいて Am世界のどこの誰とも繋がっていない F収縮するも無限 膨張するも無限 Am輪郭が欠落した空間 良し悪しではないけれど そこへいくとヒロ 

Fおまえは拒食過食でときには極端に縮んだAmり ときには極端に膨らんだりしながらも Fここしか居場所がないんです なんてくそみたいなセリフを Am真顔で垂れ流しながらも “ライブハウス”という Fこの世で最も窮屈な空間の中で ありとあらゆる輪郭にがんじがらめにされながらも

しかし 正真正銘の意味合いに置いて 世界のどこの誰とでも繋がっGていこうとしていたのかもしれねーよな

CさておGき おまFえ Cこの世でGFも Cこの世でGFも Cこの世でGFも 金髪が似合わなかったよな


綴りようのない切実を切実という。

綴れる程度の切実は切実とはいわない。

全ては、“切実”でしか変えることができない。

だから例えば、歌で世界を変えることはできない。

歌で人を変えることはできない。

世界を変えることができるのは、世界が抱く綴りようのない切実だけ。

人を変えることができるのは、人が抱く綴りようのない切実だけ。

マスクをつけよう。風邪の予防の為に。喉の保湿の為に。自分が吐き散らす言葉の胡散臭さを噛み締める為に。嗚呼、臭いったらありゃしない。

これは歌なんかじゃない。

ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。

根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。

目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。




俺もやってみたいんですけど、余ってるギターありますか?って言ってきたおまえと、やってみろよって、余ってたギターをプレゼントした俺。

あの時の俺とお前以上に暇で愚かな人間っつったら、例えば、軽々しいことこの上なく、サークルのりでお祭り騒ぎ、原発賛成反対云々ケンケンガクガクわーわーきゃーきゃーやってるやつらくらいのもんだろうな。

哀しいかな、消えてなくなって欲しいやつっているな。

俺も誰かにそう思われてるだろ。

そこへいくとヒロ、おまえはあくまで俺的には、ギリギリ、あくまでほんとにギリッギリ、消えてなくなって欲しくない、まあ、そーだな。。友達だったぜ。

おまえのライブ、見てみたかったなぁ。

おまえも歌うたいになればよかったのになぁ。

持ち時間30分なら30分。1時間なら1時間。3時間なら3時間。それが歌うたいの寿命なんだ。

わざわざ自らわざわざ永遠にくたばるまでもなく、毎日、毎回くたばることができて、そして何より、毎日、毎回生まれることができる、なんとも自分勝手で都合のいい存在なんだ。

そーいや、おまえにあげたギター、サトシってやつが持ってっちゃったぞ。おまえのツレだって言ってたけど本当か?嘘なら呪い殺しとけ。




ほっておいたらおもしろいくらいおもしろいことがない。

ほっておいたらかなしいくらいかなしいことがない。

陽の光は星の裏っかわからぬるっと現れて

、諸々の影を線にして、点にして、また線にして、また星の裏っかわにぬるっと消えていく。

これは日々なんかじゃない。

ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。

根こそぎバールでひっぺがして、俺が見たいのは鮮血だ。

目が眩むほど、真っ赤な真っ赤な鮮血だ。


生きたいのか、死にたいのか。そんなことはときにどっちでもいいような気がする。

そんなことより、生きたいなら生きたいなりに、死にたいなら死にたいなりに、ちゃんと人間か?ちゃんと人間か?目が眩むほど、真っ赤に真っ赤にちゃんと人間か?


ちゃんと人間か?ちゃんと人間か?目が眩むほど、真っ赤に真っ赤にちゃんと人間か?

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