まほろば
歌・作詞・作曲:さだまさし
Em春日山からAm飛火野辺り
B7ゆらゆらと影ばかり Em泥む夕暮れ
Am馬酔木の森の Em馬酔木に
DたずねB7たずねた C帰りEm道
Em遠い明日しかAm見えない僕と
B7足元のぬかるみをEm気に病む君と
Am結ぶ手と手のEm虚ろさに
D黙りB7黙った C別れEm道
Am川の流れは Emよどむことなく
Dうたかたの時 押しEm流してゆく
Am昨日は昨日 Em明日は明日
D再び戻る今日は無いB7
Em例えば君は待つAmと
D黒髪に霜のふる迄G B7
待てるEmと云ったがそれAmは
まるで宛D名の無いB7手Em紙
寝ぐらを捜して鳴く鹿の
後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ
馬酔の枝に引き結ぶ
行方知れずの懸想文
二人を支える蜘蛛の糸
ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸
君を捨てるか僕が消えるか
いっそ二人で落ちようか
時の流れは まどうことなく
うたかたの夢 押し流してゆく
昨日は昨日 明日は明日
再び戻る今日は無い
例えば此処で死ねると
叫んだ君の言葉は
必ず嘘ではない
けれど必ず本当でもない
日は昇り 日は沈み振り向けば
何もかも移ろい去って
青丹よし平城山の空に満月